IPアドレスとは、インターネット上の電話番号です。
実際あなたがFacebookを見ようとすると、PCはFacebookのIPアドレス(=インターネット上の電話番号)につなぎに行っています。
Facebookを見ようとするとWEBブラウザのURLバーには “https://www.facebook.com/” と表示されますが、これが内部的に変換されて、最終的には”157.65.26.1″なんかのIPアドレスにつなぎに行っているわけです。

またIPアドレスは、PC用の内線番号にも使われていたりします。
ホテルでロビーに電話をかけるとき、例えば9番をプッシュするとロビーにつながりますよね。そして、この9番は明らかに普通の電話番号(090-XXXX-XXXX)とは違います。
この9番のように、あるビル内のような限られたエリアで使用される電話番号を内線番号と言います。反対に、090-XXXX-XXXXのように、一般的に使われる電話番号を外線番号と言います。
少し脱線しましたが、言いたいことは、IPアドレスにも内線と外線があるということです。
先程述べたFacebookへつなぐ際に利用するIPアドレスは外線番号で、例えばある会社において、社内のPC同士が通信するのに利用するIPアドレス(例えば、192.168.0.1)は内線番号です。
IPアドレスについて、外線番号に相当するものをグローバルIPアドレス、内線番号に相当するものをプライベートIPアドレスと言います。

ここまでで、いくつか疑問がわいてくるかもしれません。
まず、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスは、どう見分けるのでしょうか。それとも、違いはないのでしょうか。
答えは、「アドレス帯を見れば見分けられる」です。プライベートIPアドレスは、下記の範囲とすることになっています。そしてそれ以外は、全てグローバルIPアドレスです。
→ 10.0.0.0~10.255.255.255
→ 172.16.0.0~172.31.255.255
→ 192.168.0.0~192.168.255.255
※IPアドレスはドット(.)で4つに区切られており、それぞれ0~255の値を取ります
これは特に理屈があるわけではなく、そう決まっているだけのものです。
(電話番号がなぜ11桁かと言うと、そう決まっているからですよね?)

他にも、「外線番号≒グローバルIPアドレスならば、ほとんどの電話が外線番号を持つように、ほとんどのPCはグローバルIPアドレスを持っているのか?」というのも、健全な疑問かと思います。
これはややこしいところなのですが、電話とは逆で、ほとんどのPCはグローバルIPアドレス(≒外線番号)を持っていません。
これはもう、電話網とインターネットの設計思想の差としか言えません。
電話網はエンドユーザー同士の送受信が前提とされた設計ですが、インターネットでは、エンドユーザーは基本的に送信をするのみです。そういったわけで、インターネットでは通信会社がグローバルIPを所有し、エンドユーザーはそれを共用することが多いです。

まだ気になるところがあるかと思いますが、今回はここまでで。
[…] 、あなたのPCに (プライベート) IPアドレスを自動で割り当てています。 […]