Twitterは、優れたプロダクトです。使っていると分かります。
もくじ
Twitterは、ポストGoogleです。Googleが衰退し、Twitterの時代が遅からずやってきます。ポイントは、下記の二点です。
- Google検索の衰退
- 莫大な情報からの取捨選択
Googleは衰退します。今やGoogle検索から昔のシンプルな機能美は消え去り、ダメな検索結果と広告とで溢れています 。
例えばWindowsについて疑問点があるとき、分かりにくいMicrosoftのオフィシャルページを見たがる人がどれだけいるでしょうか。「Windowsの調子が悪いときに試すべきこと5選」のような、30分で書いた中身のない記事を見たがる人がどれだけいるでしょうか。Google検索は、そんなサイトばかりを表示します。
またYouTube側で顕著なように、ユーザーの使い勝手を犠牲にしてまで、次々に広告が打たれています。こういうことをするプロダクト・企業は、遅かれ早かれ滅びます。
そうして、今までGoogle検索を行っていたユーザーは、TwitterやFacebookから情報を集めるようになります。莫大な情報の中からどう有益な情報を抜き出すかという課題に対して、(検索エンジンがディレクトリ型からロボット型に推移したのとは逆に、) インフルエンサーによって形作られるディレクトリを利用した情報収集が主流となっていくわけです。
(PCの資源管理が、時代に合わせてクライアントサーバー・モデルとピアツーピア・モデルの間を揺れ動いているのと同じように、情報の管理もディレクトリ型とロボット型を揺れ動くのかもしれません)
Google検索の代替となるサイトでは、良質なインフルエンサーがどれだけいるかがキーポイントになります。そして良質なインフルエンサーを確保する方法は、多くのユーザーをかき集めることです。この意味で、莫大なユーザー数を誇るTwitterが強いわけです (そしてリツイートはツイートの自然淘汰を図る機能なわけで、個人的にも面白い機能だと思います)。
Twitter (社)
SNSユーザー数の拡大は一段落しているように見えますが、それはすでに市場が成熟したという意味でもあります。
Twitterの広告は、YouTubeやFacebookに比べると控えめなもののように感じます。そのせいもあってか、Twitterは赤字が長らく続いていました。そしてこれが、Amazonと同じように計算尽くでの赤字なのかどうかが、いまいちはっきりとしません。
『ツイッター創業物語』では、CEOのジャック・ドーシーが (どちらかと言うと) 悪者として描かれています。(悪い意味の) オタクで、ワガママで、友情や信念よりも自己顕示欲が勝つ人間という描き方です。他にも共同創業者がいるのですが皆、仲違いをしています。ジャックは、スタートアップを創り出すのは上手いのですが、CEOという器ではないイメージ。
Twitterはそのアイデア自体がこの上なく時代にマッチしたために生き延びられていますが、このCEOが変わらない限り、(Google DriveがDropboxを駆逐し、TeamsがSkypeを過去のものとしたように) TwitterもIT大手に乗っ取られるか潰されるかしてしまうかもしれません。
まとめ
Twitterは優れたプロダクトです。つまり、ダウンロードした瞬間に得をします。そして、これが広まれば広まるほど、世界が良くなります。