OneNoteは、優れたプロダクトです。使っていると分かります。
もくじ
OneNote
OneNoteは、必要十分な機能がシンプルに実装された傑作ノートアプリです。つまり、下記のことができます。
- 自由なフォント装飾 (サイズ、ハイライト、フォント変更、他)
- 表・箇条書き等の、基本的なテキストツール
- 自由な位置への画像貼り付け
- 文章間・ノート間でのリンク
- 縦横への、無制限なノート拡張
- 多端末でのノート同期 (Windows、iPhone、他)
- 簡単な図形の挿入
- 手書き対応
- PDFの貼り付け
他のノートアプリには下記のようなものがありますが、いずれも上記の全ては満たせていません。
→ Appleメモ帳、Google Keep、Google Sheets、Evernote、Mindmeister、Noteshelf
OneNoteに目立った特徴があるようには見えないかもしれませんが、丁寧に需要を汲み上げて作られた素晴らしいノートアプリです。
Microsoft
一方で世の中に、ノートアプリの需要というのはそこまでないように見えています。あっても、小説家の方が使うくらいが関の山でしょうか。そもそもノートの役割がアウトプットをすることで、多くの人はインプットすることだけに慣れきっていますから、これも当然なのかもしれません。
なのでOneNoteは単体でも優れたアプリではあるものの、ノートという括りでみるよりも、オフィス製品の一角として捉える方が現実に近い感覚だと考えられます。そしてオフィス製品は依然、Microsoftの一人勝ちです。実際、Microsoftの売上の1/4はオフィス製品です。
クラウドが全盛だと言っても、何やかんやでWindows+Officeは強いです。iPhoneやKindleがなくなった世界を想像することはできても、Windows+Officeがなくなった世界は想像できません。
一時期は製品がイケてないやら拝金主義やらと色々言われていましたが、CEOがサティア・ナデラになってからは、ユーザーに目を向けたプロダクトが増えているように感じます。
実際に『Hit Refresh』というナデラが書いた本を読んでみると、彼が共感と実用性を重んじるタイプなのだと分かります。またプライベートの面で彼は、障がいを持つ子供を授かっており、これも少なからず彼のアイデンティティに影響を与えているようです。
個人的な感想を言えば、Microsoftのビジョンである「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」にも強く共感できます。世界を良くする手助けをしようというわけです。
業績面でも、直近5年のROE平均が32%と充分な数字を叩き出しています。成熟したIT企業の、堂々たる貫禄です。
他にも、下記の点を指摘できます。
- Azureは、AWSにはまだ負けている
- Surfaceは実用性とデザインを兼ね備えた良いプロダクト
- Excel/PowerPointも良いプロダクト
- Word/Outlookは少し使いにくい
- Surface Duoに期待
まとめ
OneNoteは優れたプロダクトです。つまり、ダウンロードした瞬間に得をします。そして、これが広まれば広まるほど、世界が良くなります。