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優れたプロダクト②: Kindle (Amazon)

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Kindle (端末) は、優れたプロダクトです。使っていると分かります。

Kindle

Kindle (端末) の良いところは、下記の3つです。

  1. たくさんの本を収納できる
  2. 電池持ちが良い
  3. 読書以外の機能が付いていない

この中でクリティカルなのは、読書以外の機能が付いていないところです。

SurfaceでもiPhoneでもKindleは使えるのですが、敢えてKindle端末を使う強みはここにあります。人間は心が弱いので、Surface/iPhoneだとどうしても、読書をしていたはずがYouTubeやTwitterを見てしまうんです。

また大前提として、読書は良いものです。自分を向上させる最善の方法は素晴らしい人に触れる、一緒に働くことです。しかし現実問題、周囲にそうそう、素晴らしい人はいません。そんな中で、素晴らしい人に半直接・半間接的に触れる方法が、読書です。

(ちなみに、活用しないのに情報だけを欲しがる上司が無能であるように、行動に影響を与えないもしない読書をするのは時間の無駄です)

さて、Kindleの悪いところは下記の2つです。

  1. 動作が遅い (読書/検索)
  2. 読書以外の機能がない

動作が遅いところは、改善が待たれます。ページめくりで毎回小さなストレスを感じますし、本の検索は使いにくいこと、この上ないです。

読書以外の機能がなく、気付きをメモしにくいのも不便な点です。ただしこれは構造的な不便さなので、どうしようもないところです。

また、下記の点を指摘できます。

  1. 電子ペーパーかどうかは、どうでも良い (太陽光の元でも見やすい、目に優しい等は、あまり気にならない)
  2. 耐水機能があるかどうかは、どうでも良い
  3. 重くはないが、紙のように軽いというわけでもない

Amazon

電子書籍の利用は、広がり続けています。一方で、出版市場全体は縮小しています。YouTubeやFacebook、スマホゲーム等に、消費者は時間を費やしています。

これは、Kindleにとっては逆風です。動画/SNS/ゲームが世の流れで、読書なんて流行らないというわけです。私は、動画/SNS/ゲームには良質なコンテンツが少ない (= ノイズが多い) と考えているので納得しがたいところではありますが、この点は認識しておく必要があります。

電子書籍リーダーの中で、書籍数を強みとして、KindleがシェアNo.1を占めています。Kindleは、電子書籍リーダーのデファクト・スタンダードだと言えます。

Kindle部門がどれだけの売上を上げているかは分かりませんが、Kindle含めた小売の売上高は全体の半分程度です (利益ではない点に注意)。Kindle端末が引き続きアップデートされていることから、Kindle部門が失敗しているということはないと考えられます。

そんな素晴らしいプロダクト (= Kindle) を生み出しているAmazonは、どんな人が働いている、どんな組織なのでしょうか。

ジェフ・ベゾス 果てなき野望』を読む限り、CEOのジェフ・ベゾスはアイデアマン・ハードワーカー・唯我独尊・長期志向・顧客志向な人間であるように見えます。常に自分にも人にも最善を求める姿勢で、とても素晴らしい方ですが、(もし可能だったとしても) あまり自分が一緒に働きたいと思える人ではなさそうです。

一昔前のApple/スティーブ・ジョブズのように、ジェフ・ベゾスのアイデア/決断一つで通販、AWS、Kindle、アレクサと多くの発明をしてきたように見えます。違う目線からすると、ジェフ・ベゾスがCEOの内は、Amazonは安泰なのかもしれません。

Amazonの長期志向は有名で、利益よりも投資を優先します。スタートアップが急激な拡大をしてニッチな市場を取りに行こうとするように、Amazonもガツガツと色々な市場を取りに行こうとするんです。そこに市場が適切な信頼を置いてくれるのであれば、これは非常に有効な手法だと言えます。

AmazonのPER (2020/8/28現在) は130.79と、一般に15が一つの目安と見られている中で、非常に割高です。市場がそれだけ期待をしている (しすぎている) とも言えます。上述の通り利益を (敢えて) 出さないので、直近5年のROE平均も17%と、米国IT企業の中ではそれほど高いものではありません。

そういった意味で、Amazonに投資をしている人は、バカでかいスタートアップに投資をしているのだと考えることもできます。

他にも、下記の点を指摘できます。

  • Amazon通販は、やはり便利
  • AWSは良い製品だが、サービス品目が多すぎるように思われる
  • Amazon Prime Videoは、可もなく不可もなく
  • Amazon Musicは、Spotifyには勝てない

まとめ

Kindle (端末) は優れたプロダクトなので、価格以上の価値があります。つまり、買った瞬間に得をします。そして、これが売れれば売れるほど、世界が良くなります。



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