iPhoneは、優れた (イケてる) プロダクトです。使っていると、分かります。
iPhone
iPhoneは、Appleがソフト (OS/アプリ) とハードをかっちりと抑えているおかげで、操作性が一貫されています。これがAndroidだと、アプリごとに操作性が違っていけません。例えば何かのアプリで写真をアップロードするとき、そのアップロードしたい画像がなかなか見付けられないということが起こります。
また、iPhoneユーザーがある程度多い環境であれば、AirDrop/共有機能による画像共有、FaceTimeによる国際通話も非常に容易く (学習コストなしで) 行うことができます。
iPhoneがAndroidに比べて自由度が低いことは認めざるをえませんが、それは欠点ではなく利点です。スマホの設定なんかで、人生を無駄にしてはいけません。必要十分な機能があれば良いんです。
むしろ欠点と考えるべきは、その価格です。ものによっては、Androidよりも10万円以上高くなります。時給1000円で考えると、100時間分です。
しかしこれも、機種変更まで3年間 (= 1095日) 継続してiPhoneを使うと仮定すると、毎日5分 (= 100/1095×60) ずつ損をするだけです。つまり「iPhoneを使うことで、Androidを使うよりも毎日5分間以上の得をできるのか」という問いが立てられるわけですが、私は前述の理由で「得をできる」と答えます。
他にも、下記の点を指摘できます。
- 操作感は、iPhoneの方が上です (Androidだとタッチ時にガラスを感じます)
- 顔認証と指紋認証のどちらが良いかは、好みの問題です
- カメラの性能はiPhoneとAndroidで、同等です
- iPhoneは、Apple製品を持つ優越感を与えてくれます
Apple
今や、日本でのスマホの利用率は85%を超えており、75歳以上が総人口の15%を占めることから、スマホはほぼ必需品 (電話/メッセージ/写真用途) と言って良いと考えています。
そんなスマホ市場の中で、iPhoneのシェアは日本で56.7%、世界で24.7%です。前述の通りiPhoneとAndroidで価格差が10万円程度 (2倍以上) あることも珍しくなく、そういった比較的お金を持っている優良顧客を引きつけているのは、Appleの強みです。実際ストアの売上を比べると、Appleの方がGooogleの1.8倍とのことです。
iPhoneは、Appleの売上の50%超を占める商品です (iPhone XSの利益率は50%ほどだそうです)。そういった意味で、iPhoneのAppleへの寄与度は大きいと言えます。
なお、Macbookはタッチパネルがないのがダメで、iPadはOSに制限が多すぎてSurface (Microsoft) に実用面で勝てません。AppleWatchは毎日充電が必要な時点でダメで、AirPodsは費用対効果が低いです。Apple MusicもApple縛りがあるせいで、Spotifyより良い製品にはなれません。まだAppleは、iPhone一本足打法から脱却できていないと言えます。
それでもティム・クックやジョナサン・アイブの伝記を見る限り、Appleという組織は、優秀なトップ・人材・文化に恵まれていることは間違いありません。ティム・クックには人間性 (Humanity) に対する拘りがありますし、ジョナサン・アイブにはシンプルに対する優れたセンスがあります。ティム・クックのスピーチがYouTubeにあるのですが、スピーチ中に彼は原稿を見ないんですよね。凄い真面目なんだと思います。
また製品に対する拘りだけでなく、コストに対する意識や自社株買いなど、実務/ビジネス/IRに関しても上手くやっています。直近5年間のROE平均も、45.1%と優秀です。
他にも、下記の点を指摘できます。
- サービス (Apple TV等) への移行は道半ばで、どうなるかはまだ分からない
- 会社に信者がいるというのは強い
iPhoneは優れたプロダクトなので、価格以上の価値があります。つまり、買った瞬間に得をします。そして売れれば売れるほど、世界が良くなります。Androidを使っている人が周りにいたら、ぜひiPhoneを勧めてください。