ハリネズミの概念は、優れたアイデアです。使っていると分かります。
もくじ
ハリネズミの概念
ハリネズミの概念は、①ハリネズミのように (= 丸まるだけ) シンプルな戦略を持て、②シンプルな戦略は下記の3つを満たすものを選べ、という考え方です。
- 自分が世界一になれる部分はどこか
- 経済的原動力になるのは何か
- 情熱をもって取り組めるのは何か
1 は、できること、確信を持てることは何か、と言い換えることができます。ある分野に取り組んでいると、自然とそのことが「分かる」ようになることがあります。ゲーマーが新作ゲームを遊んでみて「これは流行る」と分かるのもそうですし、カフェに入って「このお店は他の店よりも絶対に良い」と分かるのもそうです。「調べなくとも語れること」というものでもあります。
2 は、必要とされていること、他人が欲しがることは何かと言い換えることができます。自分ができることで、誰かが欲しがる・いいねと言ってくれることは何でしょうか。
3 は、やりたいこと、自分が今までの人生で「時間×お金×熱意」を費やしてきたことは何かと言い換えることができます。それは子供の頃の原体験に根差しているのかもしれませんし、もっとシンプルにハマっていることかもしれません。
ハリネズミの概念は、比較優位という考え方からも説明することができます。みんなが自分の得意なことに取り組んで、その結果を共有した方が、全体として豊かになるんです。
ジム・コリンズ
ジム・コリンズは有名なビジネスコンサルタントで、著書である『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは世界中で大ヒットしています。Amazon CEOのジェフ・ベゾスを始め、著名人の中でも人気がある本です。
中身はと言うと、いかにもコンサルタントが書いた本らしく、素晴らしい分析・洞察と熱意の感じられない冷めた文章で出来上がっています。書いてあることは正しいのですが、いかにも頭でっかちというか、読んでいてモチベーションが上がるような本ではありません。
まとめ
ハリネズミの概念は優れたアイデアです。つまり、このアイデアを知り、実行した瞬間に得をします。そして、これが広まれば広まるほど、世界が良くなります。
[…] また、ハリネズミの概念の記事で紹介したように、みんなが自分の得意なことに取り組んで、その結果を共有した方が、全体として豊かになるという事情もあります。 […]